06 Raspberry PiファイルシステムHDD化 その2/3 (/varを別パーティション化)

HDDにルートファイルシステムを移行 その2/3

前回以下の流れの②-2まで実施しました。
今回は、前回sda5として確保したパーティションに/varを移行します。
ルートファイルシステムを1パーティションにする場合は前回まででHDDの設定は終了しているので今回はパスしてください。

【流れ】
①HDDを接続してパーティションを切ってフォーマット
②HDDへデータを移行
1 sda1にmmcblk0p2の中身をコピー
2 起動時の自動マウント設定を変更 その1
3 /varの内容をsda5へコピー
4 元の/varを別名保存し、/varへsda5をマウント
5 起動時の自動マウント設定を変更 その2
③/dev/mmcblk0p1の内容を別の容量が小さいSDカードへコピー

今回の項目は、例えば/homeがいっぱいになってしまった場合などに
HDDを追加して新しいパーティションに移行するというときの参考にもなると思います。

②-3 /varの内容をsda5へコピー

参考URL
PCオレンジ
Yahoo!知恵袋(ここのベストアンサー)
ファイルシステムのマウントとアンマウント
Seven ate nine!

今回置き換える/varはプロセスがログを書き込んだりして使ってるかもしれないのでプロセスを止めたほうがいいです。
また同様に他のユーザーがアクセスできないようにシングルユーザーモードで作業するほうが良いです。
が、構築したてのシステムだし個人のものだしということで普通に作業してしまいます。
(本音はめんどくさいのではしょりますってことです)

作業のためルートユーザにスイッチしてルートディレクトリへ移動
su –
cd /

sda5をマウント
mkdir /new_var
mount -t ext4 /dev/sda5 /new_var

データをコピー(オプションはr:ディレクトリを再帰的にコピー、p:属性を保持したままコピー、f:コピー先に同名ファイルがあっても警告せず上書き)
cp -rpf /var/* /new_var
sync;sync

以下のコマンドで同じ内容が表示されるか確認。
ls -Al /var
ls -Al /new_var

②-4 元の/varを別名保存し、/varへsda5をマウント

念のため元の/varを別名保存で残しておきます。
/new_varへマウントしていたsda5をアンマウントし、/varへマウントします。

sda5を/varにマウント。/varは/var_oldとして保存しておく
unount /new_var
mv var var_old
mkdir var
mount -t ext4 /dev/sda5 /var

マウント状態の確認
df -h

②-5 起動時の自動マウント設定を変更 その2

起動時に/varへsda5がマウントされるようにfstabを編集します。

vi /etc/fstab

fstab変更内容
以下1行を追加
/dev/sda5 /var ext4 defaults 0 2

fstabの書式
1行目:/dev/sda5 …マウントするデバイス
2行目:/var …マウントポイント(どこにマウントするか)
3行目:ext4 …マウント時のファイルシステムタイプ
4行目:defaults …マウントするときのオプション
5行目:0 …異常が起きたときダンプするなら0、しないなら1
6行目:2 …fsck(ファイルシステムのチェック)しないなら0、ルートファイルシステムでするなら1、それ以外でするなら2

上記書いて保存・終了したら再起動します。

exit ←ルートユーザからログアウト
sudo reboot

再起動したらターミナルでアクセスしてちゃんとマウントが変更されているか確認します。
df -h

Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
rootfs 32G 2.3G 28G 8% /
/dev/root 32G 2.3G 28G 8% /
devtmpfs 211M 0 211M 0% /dev
tmpfs 44M 224K 44M 1% /run
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
tmpfs 88M 0 88M 0% /run/shm
/dev/mmcblk0p1 56M 19M 38M 34% /boot
/dev/sda5 197G 317M 187G 1% /var

ちゃんとマウントされているようです。
今回はここまで。
次回ブート領域を別のSDカードへ移行します。

2014年4月5日作成
2014年5月4日草稿公開

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