CentOSのLAN内向けサービスのRaspberry Pi移行第2弾。
今回はDHCPサーバー(LAN内の端末にIPアドレスを自動で割り当てる子)を構築します。
前回構築したDNSサーバーとセットでLAN内からホスト名でサーバーにアクセスできるようになります。
今回作業は簡単ですが、気を付けないと作業中にIPアドレスが変わってサーバーに接続できないとかめんどいことになるので注意。
【前提】
以下の前提で書きますが、各自の環境に合わせて書き換えてください。
ドメイン名:wings2fly.jp
ネームサーバー名:ns.wings2fly.jp
ローカルネットワーク:192.168.84.0
サブネットマスク:255.255.255.0
ルーターのアドレス:192.168.84.1
DHCPで割り当てる範囲:192.168.84.10~30
【参考URL】
Debian 7.0 Wheezy – DHCPサーバー : Server World
直接ページが開かない場合は、左のメニューからDHCPサーバーを選択。
DHCPサーバー構築(dhcp) – CentOSで自宅サーバー構築
ではでは始めましょう。
Debian向けDHCPパッケージは何種類かあって、
isc-dhcp-serverとdhcp3-serverのどっちにしようか迷いました。でも実質は同じらすぃ。
dhcp3-serverはダミーパッケージのようなので、isc-dhcp-serverのほうを入れることにします。
【注意】
現在私の環境ではCentOSでDHCPサーバーが動いていますがまだ止めてはいけません。
普通はルーターのDHCP機能を使っていると思いますがそれも止めてはいけません。
参考ページには止めると書いてますがまだ止めてはいけません。
ちなみに私は止めました。
ぽちっとな
…
…
お、セーフ?
…
…
と思ってたらネットワーク切れやがった。orz
CentOSのサーバに色々繋げて、直接ログインして、DHCPサーバーを再起動させて(以下略)
疲れたよパトラッシュ…
となるのでマジで注意。
閑話休題
現時点のDHCPサーバーはそのままに、Raspberry PiのDHCPサーバーをセットアップします。
【インストール】
さくっと入れます
sudo apt-get install isc-dhcp-server
はい、簡単ですね。
インストールの際にサーバー起動に失敗してますが、設定前なので気にしない。
【設定】
設定もちゃっちゃとします。
設定ファイルは/etc/dhcp/dhcpd.confです。
sudo vi /etc/dhcp/dhcpd.conf
13、14行目付近
ドメイン名を指定します。
#option domain-name "example.org"; # 元の記載はコメントアウト option domain-name "wings2fly.jp";#追加。wings2fly.jpは各自の環境で書換えて下さい。
ネームサーバー(前回設定したDNSね)のホスト名またはIPアドレスを指定します。
#option domain-name-servers ns1.example.org, ns2.example.org; # コメントアウト option domain-name-servers ns.wings2fly.jp;# ns.wings2fly.jpは前回設定したネームサーバーのホスト名で書き換えてください。
21行目付近。
LAN内のオフィシャルDHCPとして使う場合はコメントアウト外せとのことなのでコメント解除
authoritative; # コメント解除
以下、ファイルの最後に追加する。
ネットワークアドレスとサブネットマスク、割り当てるアドレス範囲、ルーターのアドレスを指定。
subnet 192.168.84.0 netmask 255.255.255.0 { #default gateway(ルーターのアドレスを指定) option routers 192.168.84.1; # サブネットマスクを指定 option subnet-mask 255.255.255.0; # IP addr range(割り当てるIPの範囲を指定) range dynamic-bootp 192.168.84.10 192.168.84.30; }
設定は以上。
保存終了してサーバーを起動。
sudo service isc-dhcp-server start
エラーが出なければこれでDHCPサーバーが動き始めました。
ここでやっといままで使ってたDCHPを切ります。
私の環境のルーター(Aterm)だと、設定画面にログインして、
詳細設定→LAN側設定に進むとDHCPの設定に入れます。
あとはクライアント(PC等)を再起動すれば、Raspberry PiをDCHP&DNSとして認識してくれるはず。
確認は以下。
【DHCPでつながってる端末の確認】
Raspberry Piにログインして/var/lib/dhcp/dhcpd.leasesをエディタで開く。
vi /var/lib/dhcp/dhcpd.leases
【Windowsで参照してるDNSサーバーの確認】
コンパネからネットワークと共有センターを開いて、今接続しているネットワークのプロパティを開く。
詳細ボタンを押すとその中に以下の記載がある。ここの値がラズパイのIPアドレスになってればOK
IPv4 DHCPサーバー
IPv4 DNSサーバー
これで、DNS、DHCPの設定は終わりです。
LAN内からドメイン名でWEBページにアクセスしてみてください。ちゃんと表示されるはず。
また、DNSで指定したホスト名(例えばns.wings2fly.jp)はWEBページ以外でも使えます。
今までIPを入れてたTeraTermでログインするときホストのところに入力しても
ログインできるようになってるはず。
確認してみてください。
今回は以上です。
お疲れ様でした。
2015年1月3日作成
2015年1月5日公開